経済学の分野

ミクロ経済学とマクロ経済学

経済学には,ミクロ経済学マクロ経済学と呼ばれる分野があります.

ミクロ経済学 (Micro Economics)
ミクロ(マイクロ)は小さい意味で,消費者や生産者といった個人の活動に焦点を合わせ,個人がどのような活動を行うのかを考察します.
マクロ経済学 (Macro Economics)
マクロは大きいの意味で,国全体の経済状況(経済成長率・失業)といった集計されたデータを元に,国全体がどのような経済活動を行っているのか,経済状況はどうなっているのかを考察します.

経済理論と経済モデル

経済理論とは,「もし○○の仮定が成り立つならば,××という結果が得られる」といった,因果関係を論理的に導くことです.

現実の経済は非常に複雑なので,理論が説明した通りの事象にならないこともありますが,経済政策を実行する上で経済理論は非常に重要な役割を果たします.

また,経済理論では経済モデルを作ることがあります.経済モデルは分析したい経済現象を簡潔に表現したものです.たとえば,超高層ビルの耐震性を求めるのに,実際に超高層ビルを建てて耐震実験を行うと実験にかかる費用は莫大です.超高層ビルの模型をつくり実験を行います.経済現象を簡単に描写することで,理論が正しいのかどうかをモデルを使って説明していきます.

規範経済学

理論に基づき「・・・であるべきだ」といった規範が示されることがあります.このような分野を規範経済学といいます.

実証経済学

規範経済学が提案する内容が正しいかどうか実証することがあります.これを実証経済学といいます.実証経済学は,現実経済を評価する分野ですが,経済理論と異なる結果が得られることもあります.

計量経済学

私たちの行動や企業活動は常に理論通りに行動するとは限りません.同様に一国経済も天候,戦争などの影響で思わぬ変化を伴うこともあります.気象観測を行うことで今後の天気を予測するのと同じように,現在の経済状況の統計データを集め,今後の趨勢など経済を予測する分野が計量経済学です.現実経済のデータに即しているので,理論とは異なる見解がしばしば見られます.